上海人の朝ごはん「四大金剛」
四大金剛
「四大金剛」とは天宮の門を守る四人の神、仏教の四天王のこと。昔から上海に住む人々のソウルフードである四つの早点は冗談交じりに「四大金剛」と呼ばれ、彼らが付き添っていれば、新しい一日を充実した気持ちで迎えられるだろう、と愛されている。どれも材料費が安く、作り方も簡単だが美味しく栄養価が高い。昔から早朝の街角に立つ朝市の主役であり、現在は老上海人の忘れられない味だ。上海人のこの「四大金剛」に対する熱愛振りは、朝食という本来の意義から超越し、この町に欠かせないシンボルの一つだとも言えそうだ。
食べ方
「四大金剛」はそれぞれ単品でももちろん美味しいが、組み合わせるとまた違った美味しさが楽しめる。たとえば油条入り粢飯、大餅と豆漿、大餅で油条を包むなどなど。どの組み合わせも極めて上海色あふれた「モーニングセット」である。
油条(ヨウティァオ)

上海人はヨウティァオを段に切ることが好きで、醤油をつけて食べて、脆くてふかふかしている。
大餅(ダービン)

上海のダービンは通常長い形のしょっぱいダービンと円形の甘いダービンがあって、前者はネギの香を伴って、後者は口に合うあめのあんがある。
粢飯(ツーファン)

蒸したもち米を適度な大きさに握り、中にヨウティァオを入れるのは上海人の好みです。油が少なくてダイエットができるし、お腹もいっぱいになれる。
豆漿(ドウジャン豆乳)

上海人が好きなのは干しエビ、榨菜、海苔、醤油、ラー油などを入れた「咸漿」。 |