このシリーズは、日本人の習慣や記念日などを紹介しながら、日本人と中国人との社会習慣・文化のちがいを、私の中国での3年5カ月の勤務経験もふまえて、書いたものです。中国人の読者の方には、日本に出張・旅行する時、日本人と交流する場合などに参考にしていただきたいと思います。日本人の読者の方には、中国人との交流において、念頭に置いていただいて、交流をスムーズに進めるのに役だてていただきたいと思います。そのように、実際に役立つ情報を盛り込むようにしたいと思います。
中国の本屋にも、日本の習慣などについて書いた本はあります。しかし、多くのものは、中国人によって書かれたもので、日本人によって書かれたものは少ないようです。また、両国の習慣などは、それぞれ変化もしています。日本の習慣も、10年前、20年前とは大きく変化しています。習慣には、その国、その民族の歴史的文化的な背景があります。日本の習慣、文化は、日本古来のもの、中国から伝わったもの、欧米から伝わったもの、それらが日本で変化・発展したものなど、起源・歴史はさまざまです。各国の習慣は、社会・産業構造の発展・変化によっても大きく変化しています。日本の習慣、中国の習慣は、時にはお互いに影響を与えながら、変化しているものです。
中国人にとっては、日本人の習慣は細かくて煩雑に思えるかもしれません。しかし中国にも中国の習慣があり、それを中国人が意識しないで守っているものです。私も中国の習慣をよく知らないで、中国の人に迷惑をかけたことがあります。どちらの国の習慣が正しいとか言うつもりはなく、違いがあるということを申し上げたいと思います。そのような習慣に相違があることは、時には摩擦を引き起こします。習慣の違いが、感情的な問題に発展することも時にはあります。そのような問題が生じないようにするためにも、習慣の違いを理解しておくことは重要だと思います。他方、違いがあるからこそ、逆につきあっていておもしろいと言えます。皆さんも、違いを楽しんで頂きたいと思います。
またこのシリーズでは、習慣の違いを述べながら、その背景となる文化、歴史的なものについても理解を深められるようにしていきたいと思います。
読者の皆さんからもお気づきの点、ご意見などをご連絡いただきたいと思います。
(なお、このシリーズで発表している意見は、私個人の意見であり、私の所属している組織の意見を代表するものではありません。またこのシリーズの中身を引用することはご自由ですが、『中国網チャイナネット』にご連絡をよろしくお願いします。)
(井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長)
「チャイナネット」2008年10月17日 |